A級潜水艦 

ジェン年間(1995年~1996年)によると、このA型潜水艦は、水中排水量3,600t、潜航深度は通常の潜水艦の約2700m、水中速力40ktと書かれている。当時就役していた米国のロスアンゼルス級SSNは、水中排水量 6,927t、潜航深度450m、水中速力32Ktである。その他の国の潜水艦の潜航深度について見ると、仏国のSSN300m+α、英国のSSN300m+α、日本のSS350m と書かれている。ロシアのA型には、潜航深度と速力に大きな特徴があった。

 

このA型潜水艦は、米海軍の空母機動部隊攻撃に特化した潜水艦であり、潜航深度を増す為に、チタン材を使用し、水中速力を増す為に、3,600tの狭い艦内に2基の原子炉を設けていた。そして700mの深海を高速で空母に接近し攻撃すると言う思想の下に設計されたものであった。その為に西側諸国は、魚雷の航走深度を増す大変な努力が求められた。その結果、海上自衛隊は、三菱重工の諫早工場で潜水艦用の89式魚雷完成させ、米海軍はMK48改を完成させた。

 

しかしこのAクラス潜水艦の末路は哀れであった。この潜水艦は5隻で編成されていたと思うが、その内2隻か3隻が沈没したと記憶している。その原因は、海上自衛隊の潜水艦に近い3,600tの狭い艦内に2基の原子炉を設けたことによる設計上の無理があったためと思われ、原子炉のメルティングによる沈没であった。その後この型の潜水艦は廃止となっている。

 

 

この様にロシア海軍はとんでもない発想をする事があり、これも大陸国家ロシアのなせる業ではないかと考える。