ロシアの巨大潜水艦

1911年8月28日の新聞によると、ロシアが、排水量5千トンという大潜航艇の建造を計画中と言われている。その当時の英米獨の海軍に於いては排水量3百トンから4百トンが最大限度であった。そして今回のロシアの大潜航艇は、水上速力25ノットであるので、艦隊に随伴でき、その能力を発揮するかも知れないと書かれていた。

 

この記事の3年後に始まった第1次世界大戦を見てみると、この潜水艦は戦史に登場せず、登場したのはドイツのUボートである。代表的なのは開戦3か月後の1914年9月に、1隻のUボートによってイギリスの装甲巡洋艦3隻が立て続けに撃沈されている。結局、Uボートは商船5,300隻、戦艦10隻を撃沈する成果を上げている。

 

 

ロシア海軍は突飛な発想するが所詮大陸国家である様な気がする。今回の巨大潜水艦も1911年の潜水艦と同様の運命を辿るのではないだろうか。