弾薬の備蓄

190812月の新聞記事によると、佛国地中海艦隊司令官ゼルメニア提督は、最新鋭戦艦6隻が3時間戦闘を継続したならば、弾薬が無くなってしまう。これは佛国艦隊の備蓄が規定よりも5割も少ないためであると言明した。その結果、軍規を破ったとして、時の首相クレマンソウによって首になっている。

これはフランスの海軍を象徴する様な話であり、イギリス海軍ではあり得ない事であろう。

 

翻って、わが国はどうか。フランス海軍の話は他人事ではなく、軍事予算が制限されている国では起こり得ることである。弾薬の備蓄等の話はオープンにはできない話題と思うが、今は前門の虎、後門の狼が虎視眈々とわが国を狙っている時代である。次年度の防衛予算では、陸海空自衛隊とも、表舞台に登場する艦艇、航空機、戦車、大砲ばかりでなく、弾薬を含めた地味なロジステックについても、戦闘シナリオが完結する様考慮して頂きたいと思う。

  

産経新聞の記事を見て、OBとして、自戒を込めてそう思う。