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イザベラバードの朝鮮紀行

柳田國男は、民俗学を確立したと言われているが、このイザベラバードの朝鮮紀行は、この様な民族学の一種である。彼女は、李町末期の18941月から18973月にかけ、4度にわたる朝鮮旅行を行っており、彼女が見た朝鮮の各地に於ける自然や風俗、人物について極めて詳細な描写を行っている。

現在東京朝日新聞で、日露戦争当時から朝鮮の併合頃までの記事をフォローしているが、当時の李氏朝鮮を正確に理解する上で最良の書物と感じる。韓国ドラマファンにとって最悪の書物と思うが、当時の朝鮮は、韓国ドラマで描かれているものとは真逆である。イザベラバードは李氏朝鮮について、第22章過渡期で次の様に書いている。 

朝鮮人官僚界の態度は、日本の成功に関心を持つ少数の人々をのぞき、新しい体制はまったく不都合なもので、改革のひとつひとつが憤りの対象となった。官吏階級は改革で「搾取」や不正利得がもはやできなくなると見ており、ごまんといる役所の居候や取り巻きと共に、全員が私利私欲という最強の動機で結ばれ,改革には積極的にせよ消極的にせよ反対していた。

 

このように堕落しきった朝鮮の官僚制度の浄化に日本は着手したのであるが、これは困難きわまりなかった。