明治40年7月20日(日)

平和会議 平和会議の第4部会委員会は、21票対11票の多数決で「戦時禁制品を除く外、私有財産は海上に於いて捕獲を免れなければならない」との米国の提案を可決した。

日本酒問題 18日桑港特派員発

日本酒がワインであるかビールであるかの問題が起こり、ワシントンから鑑定審査官が来訪した。ワインであれば1ガロン50セント、ビールであれば20セントが課税される事になる。

三国同盟近情 墺(オーストリア)伊両国外相の会見は、三国同盟が強固に維持される証拠であると認められる。

平和会議(私有財産海上捕獲権問題) 18日タイムス社発

ハーグ来電―平和会議の第4部会委員会は、21票対11票の多数決で「戦時禁制品を除く外、私有財産は海上に於いて捕獲を免れなければならない」との米国の提案を可決した。独逸は或る条件を付してこれに賛成したが、日、英、露、佛の4カ国は反対した。英国委員のサトウ氏は極めて明確に英国の意見を述べ、英国は、以前強く反対した主義に制限を付けるに過ぎない提案は討議するに値しないと明言した。日露両国も事実上英国と同一の態度を採った。

日本酒問題 18日桑港特派員発

日本酒がワインであるかビールであるかの問題が起こり、ワシントンから鑑定審査官が来訪した。ワインであれば1ガロン50セント、ビールであれば20セントが課税される事になる。日本人側では日本酒はワインでもビールでなく、規定の酒類に入らない飲料であるので2割の従価税を賦課されるべきであると主張している。これであれば1ガロン10セントの課税となる。

三国同盟近情 18日ベルリン特約通信社発

墺(オーストリア)伊両国外相の会見は、三国同盟が強固に維持される証拠であると認められる。独逸宰相ビューロー公は墺伊両国外相の懇切な挨拶に対して丁寧な謝辞を贈った。