明治40年6月29日(日)

平和会議消息 英国の捕獲審判所設置に対する独逸の提案は、世界の海軍国の間で異論紛々のあり様である。独逸の提案に依れば仲裁裁判所の判事は、事実上全て交戦国若しくは交戦国の友邦

日本艦隊歓迎 筑波及び千歳のキール訪問に対し独逸皇帝陛下は、日本皇帝陛下に御親電を発して、両艦が見事である事を称賛し

平和会議消息(日獨両国の提案) 28日タイムス社発

ハーグ来電―英国の捕獲審判所設置に対する独逸の提案は、世界の海軍国の間で異論紛々のあり様である。独逸の提案に依れば仲裁裁判所の判事は、事実上全て交戦国若しくは交戦国の友邦で、そうでなければ交戦国の友邦の友邦から選任されことになる。そして英国は、交戦国に直接若しくは間接的に関係がある代表者を排除する事に依り、裁判の公正を保障するよう主張した。

日本の提案は、一定の期間で自然に爆発力を失う浮遊機雷を、一定の区域に設置する事を容認するものと思われる。

解説:この日、韓皇高宗が派遣した密使は、前日に引き続き日本に奪われた外交権取り戻す為に、議長国であるロシア代表に面会を求め、拒否されている。

日本艦隊歓迎 27日ベルリン特約通信社発

筑波及び千歳のキール訪問に対し独逸皇帝陛下は、日本皇帝陛下に御親電を発して、両艦が見事である事を称賛し、伊集院中将と会見した事を喜び、且つ日本海軍将校及び下士官兵の敏捷な言動に深く感動した旨を述べられた。

伊集院中将は筑波の艦上に饗宴を催し、皇弟ヘンリー親王殿下と同妃殿下も出席された。

キール鎮守府司令官は日本艦隊乗組の将校及び下士官兵の為に歓迎会を開いた。