明治40年6月22日(日)

米国新聞逆上 ヘラルド紙は、日米の海戦が近いと呼応し、日本の海軍力に凌駕する為更に多くの軍艦を太平洋に派遣する事を当局に勧告した。

南阿労働問題 英国植民次官チャーチル氏は、南阿に於ける支那人の送還は、ボタ首相が収賄を受けた結果であると言われる事は実に驚くべき誤解

佛国騒櫌後報 ヤールボンの暴徒は、昨日拳銃を使用し派出所を襲撃したが、歩兵によって撃退され、死者4名、負傷者11名を出した。

米国新聞逆上 21日タイムス社発

ニューヨーク来電―ニューヨークのヘラルド紙は、排日運動の首謀者に加担して日米の海戦が近いと呼応し、日本の海軍力に凌駕する為更に多くの軍艦を太平洋に派遣する事を当局に勧告した。

南阿労働問題 21日上海経由ロイター社発

英国植民次官チャーチル氏は下院に於いて次の様な演説を行った。

南阿に於ける支那人の送還は、ボタ首相が収賄を受けた結果であると言われる事は実に驚くべき誤解である。ボア人が支那人労働者に反対するのは今日に始まった事ではない。英国政府の保証によりトランスバールの内閣は、鉱業家の運動に掣肘されることが無いと承知されるよう希望する。

解説:6月15日、6月17日に関連記事があるが、首相は現地のボーア人労働者の要求により、清国人労働者1万6千人を清国に送還しようとしている。

佛国騒櫌後報 同上

ヤールボンの暴徒は、昨日拳銃を使用し派出所を襲撃したが、歩兵によって撃退され、死者4名、負傷者11名を出した。又モンペリエに於いても昨夕、暴徒と軍隊が衝突し多数の負傷者が発生し、更にペルピナンの暴徒も県庁に火を放ったが漸く消し止めた。同地の暴徒は市役所の屋上に赤旗を掲げた由