明治40年6月19日(木)

佛国外務卿演説 日本は往年の北清事変の際に、卓越した功績を示した。当時もし日本が北京の列国公使館に救援を送らなかったならば、私も本日まで生存する事は出来なかった

露国議会解散後報 露帝は議会解散と新選挙法の発布の理由を説明し、露国の人民はその性質が未だ議員政治に適していない所があると断言した。

佛国外務卿演説 18日タイムス社発

パリー来電ー外務卿ロシヨン氏は代議院に於いて日佛協約を発表し、次の様な演説を行った。日本はこの様にして侵略的な野心を持っていない事を証明した。日本が欧州諸国と肩を並べたのは既にずいぶん前の事である。日本は往年の北清事変の際に、卓越した功績を示した。当時もし日本が北京の列国公使館に救援を送らなかったならば、私も本日まで生存する事は出来なかった等

代議員に於ける外務卿のこの演説は反対党の異論を沈黙させた。

露国議会解散後報 17日ベルリン特約通信社発

国民議会の解散と同時に発表された詔勅に於いて、露帝は議会解散と新選挙法の発布の理由を説明し、露国の人民はその性質が未だ議員政治に適していない所があると断言した。

新選挙法の規定によれば選挙人の年齢、資格を高め、ポーランド、コーカサス地方の選出議員を減少させ、アジア国境方面は全ての選挙権をはく奪された。

ペテルスブルグに於いて今までに逮捕された者は七百名、この中には前代議士も9名居る。その他に政府が以前から監視していた7名の代議士はどこかへ姿を隠した。しかし民心は一般的に静穏である。

解説:ロシア革命まで約10