明治40年6月11日(水)

青木大使視察 青木大使は近々出発し、シアトル、サンフランシスコ及びロスアンゼルス等太平洋西海岸地方を視察する予定であり

佛国政府多事 ブドウ耕作地の情勢が益々悪くなる様で、その結果商業の不景気を醸し、各地の市長、市職員等が続々と辞職し

平和会議新問題 佛国は、国際紛争を解決する為、万国平和裁判所の創設を平和会議に提唱する予定であり

青木大使視察 10日タイムス社発

ワシントン来電―青木大使は近々出発し、シアトル、サンフランシスコ及びロスアンゼルス等太平洋西海岸地方を視察する予定であり、大使の旅行はカルフォルニア州事件の結果が出る以前から決定していたとの事である。

佛国政府多事 同上

パリー来電―ブドウ耕作地の情勢が益々悪くなる様で、その結果商業の不景気を醸し、各地の市長、市職員等が続々と辞職し、市民は政府に対して、強引に耕作地の状態を改良させようとして納税を拒否するようになった。

平和会議新問題 9日ベルリン特約通信社発

佛国外務卿ビシオン氏は次の様に明言した。

佛国は、国際紛争を解決する為、万国平和裁判所の創設を平和会議に提唱する予定であり、軍備縮小問題は、列国陸軍の定員を決める事が出来なければこれを討議しても意味が無いであろう。