明治40年6月8日(日)

平和会議観測 各国の参列委員は軍備縮小よりもむしろ国際間の紛争を仲裁により収める方法を普及させる事を熱望しているのではないか

印度動乱眞相 印度に於ける民心の動乱は、明らかに教育がある中級社会の土人に限らず、酋長、地主、商人、イスラム教信者及び軍人等とは事実上無関係である。

平和会議観測(軍備縮小と国際仲裁条約) 7日タイムス社発

パリー来電―当地の外交及び軍人社会一般の予想によれば、軍備縮小問題はハーグの平和会議に於いてうやむやの間に消え去り、各国の参列委員は軍備縮小よりもむしろ国際間の紛争を仲裁により収める方法を普及させる事を熱望しているのではないかと言われている。

印度動乱眞相 同上

ロンドンタイムスのシムラ特派員の報道によれば、印度に於ける民心の動乱は、明らかに教育がある中級社会の土人に限らず、酋長、地主、商人、イスラム教信者及び軍人等とは事実上無関係である。暴徒の首謀者は軍隊及び農民の同情を得ようとして全力で尽力しているが、しかし英国政府の機敏な処置に驚いたこれらの首謀者は今後数カ月間、秘密の運動をするであろう。