明治40年6月7日(土)

独逸宮廷の波瀾 宮廷に勢力を振るっているエンレンブル公を始め皇帝の侍従武官オ-ヘンロウ伯爵及びベルリン守備司令官モルトケ伯爵は辞職した。

桑港事件会商 宮本参事官は日本の利益を保護する米国政府の尽力に対しては満足している旨を明言した。

米国新聞暴論 5日のコール新聞は両国の紛争を除きたいと思うのであれば日本は移民を送らなければ良いと暴論を吐いた。

独逸宮廷の波瀾 6日上海経由ロイター社発

伯林来電―宮廷に勢力を振るっているエンレンブル公を始め皇帝の侍従武官オ-ヘンロウ伯爵及びベルリン守備司令官モルトケ伯爵は、新聞の為に、新聞の味方を要露に据えようとして不当な圧力を皇帝に加えた仲間である事を摘発され、辞職した。

桑港事件会商 5日華盛頓通信員発

宮本参事官は、本日5日国務卿ルウト氏を訪問し、サンフランシスコに於ける日本料理店の襲撃事件について商議した。同参事官は本件に関する領事館の報告は新聞に掲載されたものとは非常に異なると言明し、且つ熱心に日本の利益を保護する米国政府の尽力に対しては満足している旨を明言した。

米国新聞暴論 同上

5日のコール新聞は大隈伯爵等の対米意見を冷笑し、米国が必要としない日本移民を送っているが故に両国の間に紛争が絶えないのであり、両国の紛争を除きたいと思うのであれば日本は移民を送らなければ良いと暴論を吐いた。