明治40年6月1日(日)

驕る者久しからず 長い間猛威を振るって来た労働組合も今や非常な悲運に陥ろうとしている様に見え、近々4万人弱もの失業者が出そうな様子である。

独逸外務次官演説冷評 独逸政府の当事者は独逸官民の意向があくまでも平和的である事を理解させようと希望している。しかし不幸にして独逸はこれまで次々と侵略主義の外交政策を演じた

清国阿片問題と波斯 清国がもし外国産阿片の輸入を禁止しないのであればペルシャの阿片を清国に供給する事を計画中である

驕る者久しからず 31日タイムス社発

ニューヨーク来電 サンフランシスコの新聞は、今回の暴行事件に対し何も掲載していないけれど、長い間猛威を振るって来た労働組合も今や非常な悲運に陥ろうとしている様に見え、近々4万人弱もの失業者が出そうな様子である。

独逸外務次官演説冷評 同上

伯林来電―独逸政府の当事者は現在独逸に滞在中である英国新聞記者に対して独逸官民の意向があくまでも平和的である事を理解させようと希望している。しかし不幸にして独逸はこれまで次々と侵略主義の外交政策を演じた事実がある事を奈何せん。

独逸外務次官の演説に対するノーウエ、ウレ・ミヤ紙の批評は面白く、独逸の海軍は沿岸貿易を保護する為であると外務次官は言うが、しかし独逸の海岸というのはわずか150マイルの砂浜に過ぎず、これを防護する為にどうして強大な海軍が必要であるのか。独逸にしてこの様な事を云うのであれば隣国の我が露国も又これに倣うのみである。

清国阿片問題と波斯 30日上海経由ロイター社発

アラハバッド来電―ペルシャ湾からの報道によれば、同地の商人等は清国に於ける印度阿片の輸入制限に関する交渉に対して多大の関心を払っている。ペルシャ人は清国がもし外国産阿片の輸入を禁止しないのであればペルシャの阿片を清国に供給する事を計画中である旨当地発行ノピオニーア新聞は報道した。