明治40年5月27日(火)

日佛協商終結 佛国外務卿は協約に対する日仏両国の意見は今や完全に一致し、交渉は将に終了しようとしていると報告した。

桑港狼藉のその後 大統領ルーズベルト氏はサンフランシスコの日本人洋食店破壊事件の始末を至急、詳細に調査する様司法省に命令した。

日佛協商終結 26日上海経由ロイター社発

佛国外務卿ピシヨン氏は内閣会議に於いて、東京駐在佛国大使ゼラール氏の電報を朗読し、協約に対する日仏両国の意見は今や完全に一致し、交渉は将に終了しようとしていると報告した。

解説:5月8日の記事「日佛及び日露協商」以降之に関連した記事があり、又これに対する独逸の反応についても書かれており、独逸の姿には現在の中国の振る舞いを感じさせるものがある。

桑港狼藉のその後(大統領の命令) 25日桑港特派員発

本日25日青木大使の通告により、大統領ルーズベルト氏はサンフランシスコの日本人洋食店破壊事件の始末を至急、詳細に調査する様司法省に命令した。

ある巡査は被害者に対し、若し金子(きんす)を出すならば保護するがそうでなければ暴徒が来ても我関せずと放言した。破壊した洋食店の器具は悉く何者かが持ち去った。警官はその警戒を行わなかった職務怠慢の罪を隠す為、初め日本人が出刃包丁を振り回した為に大事件となり、子供らが石を投げて破壊したと強弁している。しかし実際は酷い暴行が行われ、遂に殺害されるものと思い悲憤のあまり死を覚悟して出ようとした事を他の者が留めたのである。当地警察の保護が不安であるので日本人で特別に巡査を雇い警戒しているので、その後は時々群衆が集まるのみで暴行は発生していない。

解説:5月25日の記事「奇怪千萬」に発生について報道されている。