遣米陸海軍歓迎 在留邦人は、陸海軍を歓迎して、6百名の海軍将校及び兵士を自動車に乗せニューヨーク市内の観光を行い、更に陸軍兵営に於いて昼食を行い、
日本人帰化權 他の外国人と同様に米国に帰化する権利があると述べた。
伊国の態度 イタリーは今度も依然として三国同盟を順守するつもりであり、英伊間の親交といえども、イタリーのこの態度を変更させる事はできない
遣米陸海軍歓迎 17日ニューヨーク特派員発
黒木大将一行は昨16日午前9時、ウエストポイント陸軍士官学校を訪問した。在留邦人は、陸海軍を歓迎して、6百名の海軍将校及び兵士を自動車に乗せニューヨーク市内の観光を行い、更に陸軍兵営に於いて昼食を行い、午後2時、世界第1のヒッポドロームという演劇を鑑賞した。司令官、艦長、参謀等は市庁及びブルックリン海軍鎮守府を訪問した。本日17日も又6百人を自動車に乗せ、見物を行った。明日18日、司令官は米国名士千5百名を筑波艦に招待してパーティを開く。
日本人帰化權 同上
カルフォルニア州の検事ダーレー氏は、日本人は昨年新たに制定された帰化法により、他の外国人と同様に米国に帰化する権利があると述べた。
伊国の態度 16日ベルリン特約通信社発
伊国外相チトニ氏は、同国議会に於いて長時間にわたる演説を行い、イタリーは今度も依然として三国同盟を順守するつもりであり、英伊間の親交といえども、イタリーのこの態度を変更させる事はできない。ラバロ、ガエタ、カルタヘナの於ける会合の性質は、決して矛盾せず、却って欧州の平和を一層強固にさせるべく融合根和しつつあると言える。
解説:イタリーは獨、オーストリアと三国同盟を結んでいたが、第1次世界大戦では結局イギリス側で参戦した。