明治40年5月12日(月)

日佛協商と露国 日佛協商の結果は欧州に於いて露佛英三国の提携を誘致し、独逸の陰謀に逆らって平和を確実に維持する事が出来る

英独宰相応酬 英国首相バンナーマン氏は、軍備縮小問題に対するビュウロー宰相の演説は公明にして友好的であると批評した。

日佛協商と露国 11日タイムス社発

露都来電―眼識がある露人は非常な満足を以て日佛協商を歓迎している。「ルス」新聞は、日佛協商の結果は欧州に於いて露佛英三国の提携を誘致し、独逸の陰謀に逆らって平和を確実に維持する事が出来るであろうと論評している。

解説7年後の1914年に発生した第1次世界大戦では、独逸は82日露国に対して宣戦布告し、83日佛国に対し宣戦布告した。英国は84日独逸に対し宣戦布告した。

英独宰相応酬 10日ベルリン特約通信社発

英国首相バンナーマン氏はマンチェスターに於ける演説で、軍備縮小問題に対するビュウロー宰相の演説は公明にして友好的であると批評した。

解説52日に関連記事「独逸宰相外交演説」がある。