明治40年5月11日(日)

新三国同盟 日佛協約が締結されるならば日英佛の関係は、新たに三国同盟を締結したのと同様であり、

印度不穏 英国政府は最近印度の不穏な情勢に鑑み、暴動の首謀者を逮捕して国外に追放した。

新三国同盟 10日タイムス社発

ウイン来電―親獨派の新聞ノイエフライエプレツスは、若し日佛協約が締結されるならば日英佛の関係は新たに三国同盟を締結したのと同様であり、支那の通商諸問題は全て三国の随意に決定され、その他の競争列国は彼らの残飯を食する事に派かならない。そしてこの情勢は言うまでも無く独逸に不利である。

印度不穏 9日上海経由ロイター社発

英国政府は最近印度の不穏な情勢に鑑み、暴動の首謀者を逮捕して国外に追放した。

本社のラホール通信員の報道によれば、軍隊は皆武装を整えて万一の事態に備えている。そして屈強な土民は隊を組んで市中を徘徊して、無頼の徒は皆兵器を執って首魁の下に集合している。