前大蔵大臣の放言 前大蔵大臣シヨウ氏は、太平洋における覇権を争う大戦争は到底免れぬ事は出来ない。我等は血をもってその地位を守護しなければならないと大言した。
南米紛議続出 米国の黒人を殴打した嫌疑で、米国砲艦ザドカーの水兵は、同地警察署長及び巡査数名を捕縛し、軍艦に収容
前大蔵大臣の放言 5日サンフランシスコ特派員発
前大蔵大臣シヨウ氏は、マサチュセットで開催された商業大会に於いて、太平洋における覇権を争う大戦争は到底免れぬ事は出来ない。現在太平洋に於いて覇権を狙っている二国があり、我等は血をもってその地位を守護しなければならないと大言した。ショウ氏は二国を明示しなかったけれども、日獨両国を暗示していると一般に了解している。
解説:現在から考えると極めて正しく将来を見通している。日露戦争後中国問題で日米の対立が始まり、米海軍では、対日海軍戦略オレンジプランの研究が開始されている。
南米紛議続出 同上
ホンジュラスのプエルト、コルテッツに於いて米国の黒人を殴打した嫌疑で、米国砲艦ザドカーの水兵は、同地警察署長及び巡査数名を捕縛し、軍艦に収容した為に重大な事件となりそうである。