明治40年4月25日(金)

全英国防問題 英国陸相ハルデーン氏は、帝国の結びつきを強化する為、陸軍省の組織を改革し、軍隊を改良し、且つ海軍は2国連合の勢力より一層強大な海軍を保有する必要

英露独と波斯 英露両国政府はペルシャに対する各国の計画を全て独逸政府に通知し

全英国防問題 24日タイムス社発

英国陸相ハルデーン氏は植民地会議に於いて次の様な演説を行った。

英国政府は準備なくして南阿戦争を行った後、帝国の結びつきを強化する為、陸軍省の組織を改革し、軍隊を改良し、且つ海軍は2国連合の勢力より一層強大な海軍を保有する必要を悟った。遠征隊も常備兵も植民地兵も参謀本部も皆帝国という概念を基本としなければならない。そして本国と各植民地の官吏とは国防問題の解決について協力して事に当たる事を希望すると明言し、なお帝国全体を通じて軍隊を統一すべきであるとの議案がある旨を公言した。各植民地首相は陸相のこの演説を歓迎して何れもこの考えに賛成した。

解説:海軍が2国連合の勢力よりも強力な海軍を保有するとは、例えば独逸と仏との海軍力を合わせたものよりも強力な海軍を保有するとの意味であった。

英露独と波斯 23日ベルリン特約通信員発

英露両国政府はペルシャに対する各国の計画を全て独逸政府に通知し、独逸政府も又ペルシャに対して計画する所を英露政府に通知した。

解説:当時のイランは、1905年のイラン立憲革命により第一議会が招集され、立憲君主国となっていた。

独逸皇帝のヴィルヘルム二世は、ベルリン、トルコのイズタンブールとイラクのバクダットを結ぶ鉄道を建設し、近東を自国の経済圏としようと考えていた。

これに対抗する為、イギリスはイランの北部をロシア、南部をイギリスの勢力範囲とする英露協商を結び、既に成立していた露佛同盟、英仏協商と合わせて三国協商という。

1次世界大戦まで7