明治40年4月11日(金)

摩洛哥問題 カサブランカ知事の免職を請求したがモロッコ王は漠然とした不満足の回答を与えた。

米国富豪と教育 カーネギー氏は、来る木曜日に開かれる予定のピツブルグ市技芸学校に340万ポンドを寄付する予定である。

独米外交関係 米独の関係が親密であるのは、余の大いに喜ぶ所である。米国も独逸も世界の平和を維持する事を希望し、清国に於いては機会均等及び門戸開放の二大主義を採っている。

摩洛哥問題 10日タイムス社発

タンジール来電―モロッコ駐在佛国公使は、カサブランカ知事の免職を請求したがモロッコ王は漠然とした不満足の回答を与えた。

米国富豪と教育 同上

ニューヨーク来電―カーネギー氏は、来る木曜日に開かれる予定のピツブルグ市技芸学校に340万ポンドを寄付する予定である。そして学校が必要な場合に引き出し得る資金は、140万ポンドの約束である。カーネギー氏が現在までに米国及びヨーロッパの諸学校に寄付した総額は、既に3,300万ポンドの巨額に達している。

独米外交関係 9日ベルリン特約通信社発

米国政府は独逸及びカナダと仮通商条約を締結しようとしている。現在ニューヨークに滞在中である駐独米国大使シャーレマン、タワー氏はその為に催された歓迎会の席上で次の演説を行った。

米独の関係が親密であるのは、余の大いに喜ぶ所である。米国も独逸も世界の平和を維持する事を希望し、清国に於いては機会均等及び門戸開放の二大主義を採っている。独逸と米国の間には関税戦争が起こる様な事は到底あり得ない事である。大統領ルーズベルト氏が独逸に関税協議委員を派遣する事に決心したのは、米国合衆国が成立して以来、独逸にたいして採った最も賢明な外交的措置の一つに数えられるであろう。独逸の富力と繁栄は年一年に増進中である。そして余は世界の平和及び進歩の為に独米の親交を維持する事を希望する。