英国植民地会議 大英帝国の統一は同等の条件を以て植民地に協同会議の権利を付与する事により初めて維持できるであろう。
中原の鹿 ニューヨークのへラルド新聞は全国民の意識調査の結果、ハリマン氏との紛争があった後ルーズベルト氏の名声が高まった
英国植民地会議 9日タイムス社発
英本国と植民地との間に現存する関係が、眼前に迫っている植民地会議の問題となるであろう事は英国人民の一般に認知するところである。勢力の無い二,三の新聞はこの問題を党略に利用しようとして企てた。しかしロンドンタイムスは、信頼すべき通信員の見解を掲載し、大英帝国の統一は同等の条件を以て植民地に協同会議の権利を付与する事により初めて維持できるであろう。多数が認めている、現在の情勢に適合しないと思われる行政機関については、今回の会議で全てについて、意見を求められるであろう。なお各植民地は決して謂われ無き論争を今の本国政府に挑む意思が無いと喝破している。そして首相バンナーマン氏の方針は各方面に於いて熱誠な賛同を博す情勢と思われる。
中原の鹿 9日桑港特派員発
ニューヨークのへラルド新聞は全国民の意識調査の結果、ハリマン氏との紛争があった後ルーズベルト氏の名声が高まった事、全国の過半数の諸州はル氏が第3回大統領候補者たる事を望んでいる事、及びル氏以外の人が候補者であれば民主党は必ず勝利を得る見込みであると確認できた。これは南部諸州を除いている。又ル氏に次いではタフト氏の人望が最も高く、その次に推されるのはフエアバンダス氏である。