明治40年4月5日(土)

英国艦隊演習 無銭電信の非常な進歩により、司令官はかって12隻の軍艦を指揮する時よりも一層容易に且つ迅速に、現在は50隻の軍艦を指揮し得る事を実験できた。

埃及の政情 エジプト駐在官クローメル卿は、、エジプト人の人材を行政各部に採用する事には同意し、なお混合立法会議を起こす事を主張した。

英国艦隊演習(非常なる実験)  3日タイムス社発

英国の海峡艦隊、大西洋艦隊及び地中海艦隊が巡洋艦隊を従えて、今回ポルトガルのラーゴス港に集合した件について、政府の秘密は厳重に保たれた。そして今回の演習は、過去数回の演習に比較して、一層有益であり満足な成績を得ることができたと信ずべき相当な理由がある。即ち無銭電信の非常な進歩は、巡洋艦の任務を一層有効にする上に於いて、一つの新生面を開き、同時に信号を省略し得るのみならず、司令官はかって12隻の軍艦を指揮する時よりも一層容易に且つ迅速に、現在は50隻の軍艦を指揮し得る事を実験できた。

埃及の政情 4日タイムス社発

エジプト駐在官クローメル卿は、その年報で国民党の運動はフィフィ教の排斥と密接な関係があり、その結果として人種的及び宗教的な怨恨を再発し、且つ奴隷制度の復興を促すであろうと論じ、更に庶民院の解説、責任内閣樹立の要求を一笑に付し、エジプト人の人材を行政各部に採用する事には同意し、なお混合立法会議を起こす事を主張した。

解説:明治3851日の記事「朝鮮経営讃評」 でロンドンタイムスの北京通信員モリソン博士は、朝鮮に於ける日本の活動の結果について、英国のエジプト経営に比較して、これは近年において一番成功を収めたもので、如何なる国民でも之を誇りとすることが出来ると論評している。