明治40年3月28日(金)

佛独新聞論争 独逸諸新聞は、独逸がモロッコに対する佛国の要求に同意する意思がある事を半官的に断言し、モロッコ人を扇動して佛国に反抗させる様な行動を採ったとの風説を完全に否定した。

佛独新聞論争 27日上海経由ロイター社発

独逸諸新聞は、独逸がモロッコに対する佛国の要求に同意する意思がある事を半官的に断言し、モロッコ人を扇動して佛国に反抗させる様な行動を採ったとの風説を完全に否定した。

佛国新聞が今回の事件に独逸が関係していると疑うのは理由がないわけではない。即ち佛国がこれまでモロッコの各市に無線電信を設置しようと計画したのに対して、独逸は極力これに反対して来た矢先に、今回マルシャン氏が測量の為に旗竿を立てるとモロッコ人はこれをもって無銭電信を受け入れるものと誤解し、終に同氏を殺害したものである。そのため今回の事件に関係がないとは認め難いというのが佛国新聞の言い分である。