社会党首領憤激 社会党の党首ベーベル氏は帝国議会に於いて、選挙干渉に関し政府を攻撃する一大質問演説を行い、大いに社会の耳目を集めた。
社会党首領憤激 20日タイムス社発
伯林来電―社会党の党首ベーベル氏は帝国議会に於いて、選挙干渉に関し政府を攻撃する一大質問演説を行い、大いに社会の耳目を集めた。氏は次の様に述べた。
政府はこの事について今や徳義上世論の法廷に立っている。そしてもし政府に都合のよい判決を得たいが為に行政機関を利用する様な事があるならば政府は実に不正な所業を働くものと言わざるを得ない。これを従来の事例に照らすならば、議事その他院内の事務に関し議論が起こる時に、自由党各派は何時も少数党を押さえつけて、十分にその意見を述べさせない弊風がある。