明治40年3月20日(木)

英露協商と独逸 英露協約の成立を喜ばないものは独逸のみである。独逸の諸新聞は、アフガニスタンは遠からず英国に征服されるであろう等と書き立てている

移民排斥と青木大使 同胞の現状を知らない為であるとして当地日本人協議会は青木大使に実地視察をするよう訴えた。

英露協商と独逸 19日タイムス社発

露都来電―ノオワオエ、ウレミヤ紙は次の様に述べている。

英露協約の成立を喜ばないものは独逸のみである。独逸の諸新聞は、アフガニスタンは遠からず英国に征服されるであろう等と書き立てているが、これは笑うべき離間策である。以前露国を徴発して旅順を占領させ、その間に立って仲買業を演じたのは、実は独逸であった等

解説:英国に対抗して軍備を増強している独逸に対し、英国は、佛、露と協商を結んで対抗したが独逸の振る舞いに、現在の中国の姿が見える。第一次世界大戦まで7

移民排斥と青木大使 18日桑港特派員発

日本政府が移民排斥条約に同意しようとしている事は、多数のカルフォルニア州農民の日本人に対する感情を誤解し、同胞の現状を知らない為であるとして当地日本人協議会は青木大使に実地視察をするよう訴えた。