明治40年3月16日(日)

学童問題一段落 サンフランシスコ学務局は日本学童の隔離条例を廃止した。同時に米国本土に入国する日本人は必ず旅行券を携帯しなければならない事になった。

新移民法愈々実施  ハワイ、メキシコ及びカナダから日韓両国の移民が米国本土に入国する事を禁止する

学童問題一段落(いやいやの譲歩) 15日タイムス社発

ワシントン来電―サンフランシスコ学務局は日本学童の隔離条例を廃止した。同時に大統領ルーズベルト氏は改正移民法の実施を布告し、米国本土に入国する日本人は必ず旅行券を携帯しなければならない事になった。

ニューヨーク来電―サンフランシスコ学務局が小学校に日本児童の入学を許可する事になったのは、実にいやいやの譲歩であった。その証拠に学務局長は若し大統領ルーズベルト氏がカルフォルニア委員に対して行った約束を履行しない時には、学務局に於いて再び日本学童を排斥し、彼らを東洋学校に入学させても差し支えないと放言している。

新移民法愈々実施 15日桑港特約通信員発

大統領ルーズベルト氏は、先月議会を通過した改正移民法、即ちハワイ、メキシコ及びカナダから日韓両国の移民が米国本土に入国する事を禁止する法律の施行を命じた。