明治40年3月7日(金)

露国議会又解散? 官僚派は改革等に致命的な打撃を与えようとして、その機会を狙っている。そして今一度、議会を解散して独裁官を置こうとする陰謀をたくらんでいるとの風説がある。

米国大統領義損 米国大統領は露国飢饉を援助する為、義援金100万ドルを寄付し

露国議会又解散? 5日タイムス社発

露都来電―国民議会の招集がいよいよ明日と迫っているににも拘らず、一般の情勢は不思議に平穏である。しかし各派共に情勢が容易ならざることを自覚している様で、社会党と立憲民主党は互いに謙譲の心を以て注意深く、今後の方針を協議中である。

官僚派は改革等に致命的な打撃を与えようとして、その機会を狙っている。そして今一度、議会を解散して独裁官を置こうとする陰謀をたくらんでいるとの風説がある。

米国大統領義損 5日上海経由ロイター社発

米国大統領は露国飢饉を援助する為、義援金100万ドルを寄付し、これに、露国は従来から米国の親密な友邦であり、米人がこの際奮って露国の為に義援金を寄付する事を希望する書簡を添えた。