天国の愚人 佛人は英国首相パンナマン氏の軍備縮小問題に対する楽天的な観察を歓迎せず、甚だしい人は英国の自由党のある政治家に対して天国の愚人であると酷評する者も居る。
暗殺又暗殺 パッドベルグ男爵は、6人の暴漢に襲撃され、パッドベルク氏及び従者1名が殺害され、御者も負傷した。
天国の愚人(軍備縮小問題と英、仏、独) 4日タイムス社発
パリー来電 佛人は英国首相パンナマン氏の軍備縮小問題に対する楽天的な観察を歓迎せず、甚だしい人は英国の自由党のある政治家に対して天国の愚人であると酷評する者も居る。又ある新聞では、絶えず軍備の改良に汲々としている独逸の侵略的態度について英国政治家の注意を促した。
尚又ロンドンタイムス紙は細心の注意を要する国際問題に対して、首相パンナマン氏が新聞にその意見を公表した事は、フランス人に不安と疑惑の念を起こさせる原因となったと指摘した。
解説:3月4日「軍備制限と英国」の関連記事で、佛国が心配していたとおり7年後に第1次世界大戦が発生した。当時の独逸に中国の姿を感じる。
暗殺又暗殺 4日上海経由ロイター社発
露国帝室会議委員パッドベルグ男爵は、馬車でレワールの市中を通行の際、6人の暴漢に襲撃され、パッドベルク氏及び従者1名が殺害され、御者も負傷した。
又コーカサス鉄道のチフリス駅の憲兵長官も市街に於いて殺害された。
解説:ロシア革命まで11年