明治40年3月4日(火)

軍備制限と英国 今度開かれる予定のハーグの平和会議に於いて、軍備制限問題を討議することに反対する理由はない。

南阿支那人問題 植民次官チャーチル氏は、帝国政府は南アのアフリカ人の同意を得なくて南アに於ける支那労働者の輸入を廃止することはできない。

軍備制限と英国2日上海経由ロイター社発

英国首相パンナマン氏は、新たに発刊された自由派の週刊誌「国民」に次の寄稿を行った。今度開かれる予定のハーグの平和会議に於いて、軍備制限問題を討議することに反対する理由はない。元来前回の平和会議はこの問題の為に招集されたものであり、英国は既に陸海の軍備を縮小して真意のあるところを世界に示している。そして英国の優勢な海軍力が侵略を目的としない事は夙に世界が承認している。

解説:昨日の新聞の続き

南阿支那人問題 同上

植民次官チャーチル氏は、オックスフォードに於ける演説で、帝国政府は南アのアフリカ人の同意を得なくて南アに於ける支那労働者の輸入を廃止することはできない。そして露ランスバールの新議会が如何なる議決をしても帝国政府は従来の公約を実行するであろうと述べた。

解説:鉱山労働者として大量の清国人が南アに出稼ぎに来て、過酷な労働を強いられており、帝国議会で問題となっている。