明治40年2月25日(火)

吉林開放問題 日清条約によれば日本人は居留地以外に居留の権利が無く、我が処置は少しも条約に違反していない

豪州近事 清国の米国排斥運動の余波が治まらず、小麦粉は豪州から輸入しており、

又豪州では、日本の労働者を歓迎しようとする様子がある

吉林開放問題 24日奉天特派員発

萩原総領事の照会に対して吉林将軍から、日清条約によれば日本人は居留地以外に居留の権利が無く、我が処置は少しも条約に違反していないと返電してきた。

解説:昨日の記事にある電報での抗議に対する返電である。

豪州近事(内国電報 長崎)

熊野丸の積荷  本日帰港した熊野丸の乗組員の話では、清国の米国排斥運動の余波が治まらず、小麦粉は豪州から輸入しており、本船は香港に6千俵を陸揚げした。なお注文があったが日本への積荷が多かった為これ以上は全て断った。又豪州では、米国における学童問題の為、日本の労働者を歓迎しようとする様子がある旨語った。