明治40年2月21日(金)

佛国政教問題趨勢 神父社会が政教問題の解決を熱望しているにも拘らず、ローマ法王が執拗な態度をとる結果、カトリック教会の上に降りかかる不幸な結果

ハワイ在住日本人抗議 米国における日本移民の排斥は、日本人を永久にハワイ資本家の奴隷とするものであると抗議した。

佛国政教問題趨勢 20日タイムス社発

パリー来電―佛国教務卿ブリアン氏は、代議院に於いて政府の対教会政策についての非難に答え、雄弁にして政治家たるに恥じない演説を行い、首相クレマンソウ氏も教務卿と完全に同一の意見である旨明言した。そして教務卿は、その演説の中で神父社会が政教問題の解決を熱望しているにも拘らず、ローマ法王が執拗な態度をとる結果、カトリック教会の上に降りかかる不幸な結果について詳述した。そして代議員は、33票に対する384票の多数で政府信任案を可決した。

ハワイ在住日本人抗議 20日上海経由ロイター社発

ホノルル在留の日本人会は、大統領ルーズベルト氏に電報を発して、米国における日本移民の排斥は、日本人を永久にハワイ資本家の奴隷とするものであると抗議した。