明治40年2月8日(土)

独逸新議会党勢  独逸の総選挙の結果、社会党は36個の議席を失った。しかしウイスバーデン及びストラスブル等の諸市に於いては、勝利を得た。これは僧侶党の協力の結果である。

独逸新議会党勢 6日ベルリン特約通信社発

独逸の総選挙の結果は、次のとおり。

僧侶党 105、保守党59、国民自由党55、社会党43、その他略

独帝及びビューロ宰相は、宮城及び官庁に集合した民衆に演説し、皇帝は国民の愛国心を称賛された。

昨年日本に赴いた議員の中で、再選されたのはリーベルホーゼン氏一人のみで、その他は皆落選した。

独逸全体を通じて言えば、社会党は36個の議席を失った。しかしウイスバーデン及びストラスブル等の諸市に於いては、勝利を得た。これは僧侶党の協力の結果である。

市民は、皇帝及び宰相に対し、熱心な祝意を表した。