明治40年2月7日(金)

米国新聞不信用 日本人600名が、2名の大尉の指揮の下にホノルルに到着したとか米国新聞は、相変わらず途方もない報道のみを伝えている。

独逸社会党失敗 独逸総選挙は、第二回投票を終了し、その結果、遂に社会党の敗北

米国新聞不信用 6日上海経由ロイター社発

「ハワイ在住の日本人は、万一の場合に備える為に立派な団体を組織した」とか「最近の報道によれば、115日香港を出発したシベリア号で、日本人600名が、2名の大尉の指揮の下にホノルルに到着し、上陸したが、その中に兵士の制服を着ていたものが少なからず居た。」とか米国新聞は、相変わらず途方もない報道のみを伝えている。

独逸社会党失敗 同上

独逸総選挙は、第二回投票を終了し、その結果、遂に社会党の敗北に帰し、昨日となって同党は、更に11議席を失った。

解説:今回の選挙は、ドイツ領南西アフリカに於けるホッテントット族の反乱鎮圧のための軍事費の増額をめぐる選挙であったが、植民地支配に反対していた社会党は、労働者の票が得られず大敗した。この結果、社会党は植民地政策に賛成するようになった。