明治39年12月16日(月)

日露通商談判難局 日露通商条約談判に関して、露都に於ける信頼すべき筋から得た情報によれば、日本の要求を、列国の判断に訴えるべきであるとの議論が露国政府の一部に唱えられ始めたと言われている。

佛国政教紛憂 数名の神父及び多数の学校付き神父は、小紛争の内に、佛国内の住所から放逐された。

日露通商談判難局 25日ロンドン特約通信員発

日露通商条約談判に関して、露都に於ける信頼すべき筋から得た情報によれば、日本の要求を、列国の判断に訴えるべきであるとの議論が露国政府の一部に唱えられ始めたと言われている。

ロンドンタイムスの露都通信員は、次の電報をしている。

日露戦争の再発を促す様な失策を繰り返す事は、万に一つも無いと思われるが、露国新聞が筆を揃えて、日本は、ポーツマス条約以外に露国が承服できない様な要求を提起したと報道した為、不安の念を引き起こしている。

佛国政教紛憂 15日上海経由ロイター社発

数名の神父及び多数の学校付き神父は、小紛争の内に、佛国内の住所から放逐された。

リオンの市民は、神父がその住まいを去ろうとする時、道路に跪いて、その祈祷を受けた。

又アルラでは、寺院が樹木等で柵壁を築いて防いだために、憲兵は、実力を行使して院内に入らざるを得なくなった。