明治39年12月11日(水)

排日運動益々猖獗 日本人排斥論者は、各鉄道会社を説得し、黒人に対すると同様に、日本人様に別に隔離された車両を備えさせようとしている。

鯡漁暫定条約 新ファンドランド島の政庁は、植民地の内政に帝国政府が干渉する権利は無いと抗議した

排日運動益々猖獗(汽車隔離運動) 10日ロンドン特約通信員発

ロンドンタイムスのサンフランシスコ通信員は、次の様に報道した。

排日運動は、益々その度を高め、日本人排斥論者は、各鉄道会社を説得し、黒人に対すると同様に、日本人様に別に隔離された車両を備えさせようとしている。

彼らは、集会を開いて大統領の教書を否認し、あらゆる手段を尽くして、排日的感情を鼓舞している。

鯡漁暫定条約 10日上海経由ロイター社発

新ファンドランドのニシン漁暫定条約に関する公文書が発表された。新ファンドランド島の政庁は、植民地の内政に帝国政府が干渉する権利は無いと抗議したが英国植民地大臣エルジン卿は、英帝国と外国と外国との関係に影響する問題については、本国政府がこれに干渉する権利がある旨主張した。