明治39年11月23日(土)

西比利亜鉄道複線論 露国参謀本部顧問オルコンスキー公は、日清両国艦隊の勢力に対して、極東に於ける露国の領土が危険な状態にある事を指摘

佛国政教問題後報 、首相クレマンソー氏は、1212日までに教会財産の引渡を行う必要がある為、財産調査を行う事は正当であると弁明した。

西比利亜鉄道複線論 21日ロンドン特約通信員発

露国参謀本部顧問オルコンスキー公は、日清両国艦隊の勢力に対して、極東に於ける露国の領土が危険な状態にある事を指摘し、シベリア鉄道を複線にすべきであると痛論した意見書を発表した。

佛国政教問題後報 22日上海経由ロイター社発

保守党のダンカン、ド、ヴィヤン氏は、元老院に於いて、首相クレマンソー氏が再び寺院の財産調査を始めた事を非難した。クレマンソウ氏は、これに答えて、1212日までに教会財産の引渡を行う必要がある為、財産調査を行う事は正当であると弁明した。ここで元老院は、政府の信任投票を行ったが、その結果32に対し213の多数で、政府の勝利に帰した。