明治39年11月21日(木)

玖馬復不穏 キューバの情勢は、極めて険悪である。

佛国海軍予算 佛国は、建造費とその工事進捗の速度に於いて、到底英国と競争する事は出来ない。その為比較的戦闘艦を少なくし、潜水艦を多くする方針を取ったと言われている。

玖馬復不穏 20日ワシントン特約通信員発

キューバの情勢は、極めて険悪である。タフト氏の計画は、選挙(キューバ大統領の?)前に騒乱が再発する恐れがある為に、着手に至っていない。

解説:米国がキューバからスペインを追い出したが反乱が続いている。関連記事が827日、928日等にある。

佛国海軍予算 20日ロンドン特約通信員発

パリー来電―下院は6隻の戦闘艦を建造しようとする政府案並びに3隻の通報艦を建造すべきであるとする予算委員会の案について討議した。海軍予算に関する政府の説明によれば、政府の計画は、英仏が開戦する事もあり得ると認められた時のものである。しかし佛国は、建造費とその工事進捗の速度に於いて、到底英国と競争する事は出来ない。その為比較的戦闘艦を少なくし、潜水艦を多くする方針を取ったと言われている。

討議は中止された。