明治39年10月15日(火)

独逸政界の裏面 欧州の諸新聞は、引き続きホウヘンローヘ公の日記について、論評を戦わしつつある。完全な宮廷における陰謀の結果であると考えられる。

独逸政界の裏面 14日上海経由ロイター社発

欧州の諸新聞は、引き続きホウヘンローヘ公の日記について、論評を戦わしつつある。

この日記の発刊は、独逸に於ける第二流の外交家の間に、激しい論争を引き起こさせ、以て独逸を混乱の中に投じようとする策略から行われたものであり、完全な宮廷における陰謀の結果であると考えられる。そして独逸新聞の多数は、古傷の詮索を始めているが、英国新聞は、独逸に於ける官僚政治の醜態を摘発する事は、独逸国民を強める所以であると論評した。