明治39年9月17日(火)

干渉警告 大統領は、キュウバ大統領に対して、速やかに反乱を鎮圧しないならば、米国は干渉するであろうと警告した。

無政府党警戒 植民地博覧会に臨場の際に於ける大統領乗用の馬車は、爆弾に耐え得る様に外部を鋼鉄で張り詰めてある。

玖馬叛乱続報 キュウバに於いては、大統領パルマ氏が合衆国に訴えて、その干渉を求めたとの風説がある。

干渉警告 15日ワシントン特約通信員発

大統領ルーズベルト氏は、キュウバ大統領に対して、若し速やかに反乱を鎮圧しないならば、米国は止むを得ず干渉するであろうと警告した。

12隻の米国軍艦が、現在キュウバの沖合を遊弋中である。

無政府党警戒(鋼鉄張の馬車) 15日上海経由ロイター社発

佛国大統領ファリエール氏は、マルセイユに赴いたが、無政府党の脅迫に対する警戒は、非常に厳重であり、植民地博覧会に臨場の際に於ける大統領乗用の馬車は、爆弾に耐え得る様に外部を鋼鉄で張り詰めてある。

玖馬叛乱続報 15日ベルリン特約通信社発

キュウバに於いては、大統領パルマ氏が合衆国に訴えて、その干渉を求めたとの風説がある。氏がこの要求の根拠としたのは、叛徒が米国市民の財産を破壊する恐れがある事である。

米国陸軍卿タフト氏は、現場に向かっている。