明治39年9月15日(日)

波斯に於ける英露の権勢 今や英国の権勢が隆々であるのに対して、露国の勢力は、全く地に落ちた

清国海関問題 遠からずして再び、今回と同様に、重大な条約違反が行われるのを見ることになる

米兵玖馬に入る 百名の米国水兵がハバナに上陸し、大統領官邸前に陣取った。叛乱が発生し、ハバナを攻撃する事を恐れた為である。

波斯に於ける英露の権勢 14日ロンドン特約通信員発

露都来電―ペルシャの近況に対して、注意深い新聞記者は、今や英国の権勢が隆々であるのに対して、ペルシャに於ける露国の勢力は、内政が紛糾している為、全く地に落ちたと論断した。ノウオエやウレミヤ紙もペルシャは、英国の保護国となりつつあると認めている。

清国海関問題 14日上海経由ロイター社発

タイムス紙は、総税務司ハート氏の地位に関する清国の証言は不十分であるとして、若し英国がこれらの証言を現在考えることのできる最良の解決方法と見なし、これを受け入れる事があるならば、遠からずして再び、今回と同様に、重大な条約違反が行われるのを見ることになるであろうと痛論した。

解説:9月10日清国税関問題、9月14日清国利権問題の記事がある。

米兵玖馬に入る 同上

百名の米国水兵がハバナに上陸し、大統領官邸前に陣取った。叛乱が発生し、ハバナを攻撃する事を恐れた為である。

解説:8月24日玖馬の叛乱の記事があり、以後反乱が続いている様である。