明治39年9月11日(水)

露国平和の傾向 農民は、依然として静穏である。これは、地主が騒乱に驚き、殆どただ同様の値段で土地を売却しつつある事による。

清国税関問題 上海地方に投下した巨額の資本は、税関制度の変革により、死活的な危機に陥るであろう。

露国平和の傾向 10日ロンドン特約通信員発

露都来電―農民は、依然として静穏である。これは、地主が騒乱に驚き、殆どただ同様の値段で土地を売却しつつある事による。

久しく閉校中であった大学校を始め、諸学校が皆開校した。もし政府が、引き続き温和な措置を執るならば、或いは平和な状態に復帰するかもしれない。

清国税関問題 10日上海経由ロイター社発

ロンドンタイムス紙は、支那協会が外相サー、グレーに提示した覚書を次の様に論評した。

清国政府が先頃の急激な変革を以て、単に税関制度に関するものとし、将来の生産事業に何らの影響も無いと断ずる事は実に不都合である。英国が清国、特に上海地方に投下した巨額の資本は、税関制度の変革により、死活的な危機に陥るであろう。従って我が英国は、先般の上諭を取り消すか、或いはこれに代わるべき上諭の発布を要求すべき絶対的権利を有すると論断した。