明治39年8月26日(月)

米国干渉端緒 叛乱鎮圧のため、米国の砲兵将校が指揮する速射砲8門を貸与する様米国政府に要請した。

依然東欧伏魔殿 バルカン半島には、相次いで紛争が発生しつつあり、

独帝覇気満々 独逸皇帝は、81隻の軍艦から成る艦隊を北海に集中して、大いに武威を世界に示そうとする

米国干渉端緒 24日上海経由ロイター社発

キュウバ政府は、叛乱鎮圧のため、米国の砲兵将校が指揮する速射砲8門を貸与する様米国政府に要請した。

叛徒は、鉄道の西端部であるサンジュアンデマルチンスを占領した。

依然東欧伏魔殿 同上

バルカン半島には、相次いで紛争が発生しつつあり、以前ギリシャ及びトルコの両国と紛議を構えていたブルガリアは、今また露国との間に葛藤を起こしている。

露国政府は、ブルガリアの新聞が秘密公文書を発表したとの理由で、外交関係の断絶をブルガリア政府に通告するため、駐ブルガリアのソフィア露国公使に電報を送った。

駐トルコのブルガリア公使は、その立場が困難であることを察して辞任しようとしている。

ブルガリア政府は、ギリシャ人の暴徒に悩むマケドニア人に2万ポンドを給付する事に決定した。

独帝覇気満々 同上

独逸皇帝は、英国の艦隊演習に倣って、本年の秋に81隻の軍艦から成る艦隊(内16隻は戦艦)北海に集中して、大いに武威を世界に示そうとする皇帝の意 そしてこれによって海軍に対する国民の志気を激励するつもりの様である。