明治39年8月25日(日)

玖馬の叛徒成功 キューバの叛徒は、 官兵と戦って、サンリュウイス、ピナルケルリオを占領した。これは、叛徒の得た重要な、一番の成功である。

米人と玖馬叛乱 米国人社会では、形勢は非常に危急であると認めつつある。

印度支那経営 仏領インドシナ総督ボウ氏は、植民地に教会、学校及び兵営を建設し

玖馬の叛徒成功 23日上海経由ロイター社発

キューバの叛徒は、 官兵と戦って、サンリュウイス、ピナルケルリオを占領した。これは、叛徒の得た重要な、一番の成功である。今回の反乱は、叛徒の首領が就官を希望した事に起因する。米国に合併の希望とは関係ない。芸国は、騒動に干渉していないと信じられる。

解説824日に関連記事がある。

米人と玖馬叛乱 23日ベルリン特約通信社発

キューバ大統領ドン、トーマス、エストラダ、パルマ氏は、今回の反乱を重大視すべきものと認めていないが、米国人社会では、形勢は非常に危急であると認めつつある。もっとも叛徒の領袖であるゴメツは、すでに生け捕りにされている。

印度支那経営 同上

仏領インドシナ総督ボウ氏は、植民地に教会、学校及び兵営を建設し、且つ灌漑工事に充てる為1億フランの公債募集を植民卿に建議した。同総督は、英仏協約がある以上、当分は同地に防御設備を作る必要はないとの意見である。