明治39年8月23日(金)

支那苦力募集 パナマ運河開削に使用する為、25千人の苦力を募集しようとしている。

英国と南清海域 広東沿岸に於ける海賊の略奪に対して、英国は賠償を清国に請求しなければならないと強調している。

米国大統領声明 米国政府は、モンロー主義を保持し、強力な艦隊を持たなければならないと言明した。

支那苦力募集 21日ワシントン特約通信員発

米国政府は、パナマ運河開削に使用する為、南清地方に於いて、25千人の苦力(くりー)を募集しようとしている。

解説:パナマ運河の工事について、38.8.2の記事によれば、日本は当局の調査の結果、100人中99人が熱病になるとして、応募しない事になった。

38.5.5の記事によれば、米国で支那人上陸禁止法が決まろうとしている。しかし劣悪な環境の下で労働者が集まらない為、清国人を求めている様である。

英国と南清海域 21日ロンドン特約通信員発

ロンドンタイムスの北京通信員は、広東沿岸に於ける海賊の略奪に対して、英国は賠償を清国に請求しなければならないと強調している。

又同新聞は、その海域に於ける英国の海軍力を増加する事を提唱した。

米国大統領声明 21日ベルリン特約通信員発

米国大統領は、インデアナ州選出議員の集会に書簡を送り、米国政府は、モンロー主義を保持し、且つパナマ運河を十分に監理する為に、是非強力な艦隊を持たなければならないと言明した。