明治39年8月21日(水)

英独両帝会見評 今回の会見は、英独国民、政府及び統治者相互の関係を改善する為に方策であり、

埃及に於ける英国の地位 佛国新聞デバは、今回、英国の採った予防策が正当であると記述している。

英独両帝会見評 20日上海経由ロイター社発

北独新聞は、クロンベルグに於ける、英独両帝の会見を堂々と次の様に論評した。

今回の会見は、英独国民、政府及び統治者相互の関係を改善する為に方策であり、両帝は、親密で腹蔵の無い対談の中で、重要な政治問題を話し合われた。これは、欧州の平和を一層強固にしたいとの両帝の希望に基づくものである。

解説817日、18日に関連記事がある。第1次世界大戦まで7年、緊張緩和のための両帝の努力であろう。

埃及に於ける英国の地位 同上

佛国新聞デバは、エジプトに於いて地位を有するフランス人の連名書簡を掲載した。

この書簡は、エジプトの発展に寄与する事業の継続を英国に要望し、且つ今回、英国の採った予防策が正当である事を記述している。

解説82日の記事によると英国は守備隊の数を57千人に増加している。