明治39年8月13日(火)

馬賊山東に渡らんとす 5百名の馬賊が船で山東省の莱陽に渡ろうとしている

黒鳩将軍と軍法裁判 クロパトキン将軍に対する露国宮廷の素振りは、とかく冷淡で、頗る好意を欠く模様である。

馬賊山東に渡らんとす 12日上海特派員発

5百名の馬賊が金口(きんこう)から船で山東省の莱陽(らいよう)渡ろうとしているとの通報があった。

解説:馬賊とは、満州周辺で馬で荒らし回っていた賊である。

黒鳩将軍と軍法裁判 12日内国速報

クロパトキン将軍に対する露国宮廷の素振りは、とかく冷淡で、頗る好意を欠く模様である。さらに近日中に、高等軍法裁判所内に、特別委員会を催し、詳細に同将軍の軍事行動を審問する事に決定した。

解説日露戦争時のロシア満州軍総司令官で、奉天会戦に敗北した責任を取らされ、第1軍司令官に降格された。