明治39年8月11日(日)

日本人殺害事件 米国は、今後も密漁業者に対しては、断固たる処置をとる方針である。

昨今の露国皇帝 露国の帝位を譲り、御一門を伴って外国に赴くのではないかとの風説があるが、この風説はペテルスブルグ来電により打消された。

日本人殺害事件 9日ワシントン特約通信員発

米国国務卿代理ベーロン氏はプリピロフ列島に於ける日本人の侵略事件に関する詳報を日本に打電した。

駐米日本代理大使も又、本件の関係者は密漁者に過ぎないので国際問題になるべき理由は無いとの意見である。

米国は、今後も密漁業者に対しては、断固たる処置をとる方針である。

昨今の露国皇帝 9日ベルリン特約通信社発

露国の帝位を譲り、御一門を伴って外国に赴くのではないかとの風説があるが、この風説はペテルスブルグ来電により打消された。

しかし一部には、露国皇后及び王子、内親王等がライン沿岸のホンブルグ行啓されるのではないかとの風説が盛んに行われている。