明治39年7月24日(水)

議会解散後の形勢 軍隊の不平再発の兆候が見え、クロンシュタットに動乱が発生し、守備隊と戦闘中である。騎兵隊が同地に急派された。

議会解散後の形勢(軍隊暴動の再発) 23日上海経由ロイター社発

露帝の議会解散令には、来年35日に新たに議会を招集する予定であると宣している。議事堂は既に閉鎖され、巡査が警備して、人の出入りを禁止した。

ペテルスブルグは、非常防衛地域と見做され、戒厳令が宣告された。各国大使館は、軍隊が警備している。

軍隊の不平再発の兆候が見え、クロンシュタットに動乱が発生し、守備隊と戦闘中である。騎兵隊が同地に急派された。

又セバストポールに於いては、2500名の水兵等が黒海艦隊司令長官スクリドロフ提督に提出すべき要求書を作成した。その要求が入れられない場合には、黒海艦隊の全員が謀叛すると思われる。