明治39年7月22日(月)

露国議会形勢 露国議会は、国民に対して過激な宣言書を配布すべきとの動議を否決した。

ステッセル死罪 ステッセル将軍を死刑に処し、その他の将官も重罪に処すことを奏上した。

佛国新要求 佛国は、天津の佛国租界外にあるタイショウを租界に組み入れることを外務部に交渉した。

露国議会形勢 20日ベルリン特約通信社発

露国議会は、百四票の多数によって、国民に対して過激な宣言書を配布すべきとの動議を否決した。これにより議会と皇帝との関係は、円満となる事が期待される。

ステッセル死罪 同上

露国新聞ノウエー、ウレーミヤ紙の報道によれば、旅順開城に関する査問が終了した。開城した事に対する委員の意見は、非常に重い罪過とする事に一致し、ステッセル将軍を死刑に処し、その他の将官も重罪に処すことを奏上した。

佛国新要求 21日上海特派員発

佛国は、北清から撤兵する報酬として、大沽(たいこ)に於いて土地を買収すること、天津(てんしん)の佛国租界外にあるタイショウを租界に組み入れることを外務部に交渉した。しかし清廷は、未だに何らの回答も与えていない。

解説:大沽は、北京、天津の海の玄関である。