明治39年7月21日(日)

露国危機増進 露国は、近いうちに無政府状態に陥ると思われる。

独露両帝国会見中止 露国皇帝は、国内の現状に鑑み、海外旅行を一切見合わせた。日米綿布競争 米国綿布の独占市場であった満州に、本年4月以降、日本シーチングの輸入が増加し、しかも売れ行き良好

露国危機増進 19日ワシントウン特約通信員発

流血の惨劇となる争議が間もなく露国に発生しようとしているが、内閣の大臣は現在の情勢を誤認していると信じられる。

露国上院議員の3分の2は、下院に同情を示しつつある。

露国は、近いうちに無政府状態に陥ると思われる。

独露両帝国会見中止 19日ベルリン特約通信社発

露国皇帝は、国内の現状に鑑み、海外旅行を一切見合わせた。従って独帝との会見も中止となった。

日米綿布競争(大阪) 内国電報20日

米国綿布の独占市場であった満州に、本年4月以降、日本シーチングの輸入が増加し、しかも売れ行き良好であるのに反して、米国綿布の商況は、委縮して振るわず、在庫が増加した。この為日本綿布の駆逐策として思い切った値下げを決行した。即ち我がシーチングが満州に入らない当時、1反7円50銭内外で販売していたものを昨今は、5円50銭の値段としている。日本綿布は、1反4円50銭であるので日米両製品は、僅か1円の値段の差に縮まった。