埃及の動揺と英国 フランス国民は、グレー氏及びクロマー卿がエジプトに於ける回教徒の熱狂の再発について、一般の注意を喚起した事を諒とした。
英国と阿片問題 植民次官チャーチルは、シンガポール及び香港に於ける阿片収入の制度が悪弊を生じているとの事情は、未だこの詳細が明らかになっていない。
埃及の動揺と英国 18日ロンドン特約通信員発
パリー来電―フランス国民は、グレー氏及びクロマー卿がエジプトに於ける回教徒の熱狂の再発について、一般の注意を喚起した事を諒とした。
諸新聞は、アフリカにおける佛国の利益が英国のそれと一致することを指摘している。
解説:6月30日に埃及人処刑問題に記事がある。
英国と阿片問題 18日上海経由ロイター社発
英国下院に於いて、植民次官チャーチルは、次の様に述べた。
シンガポール及び香港に於ける阿片収入の制度が悪弊を生じているとの事情は、未だこの詳細が明らかになっていない。従ってこの制度に代えて、如何なる制度にすれば利益があるのか知る事が出来ない。
又印度と支那の間の阿片貿易に関して、政府は支那に改革を促すつもりがあるかとの質問に対して、印度事務大臣モレー氏は、政府は先ず印度政府の意見がどうであるかを調べ、その後これに応じる手段を講じる事を提議したと述べた。